2025年シニア1年目で大躍進を遂げたフィギュア界の新星・中井亜美(なかいあみ)選手。
高校在学中の17歳(2025年時点)と若く、学業とフィギュアを両立しています。
そんな中井亜美選手に「試合前の勝負飯は?」と質問されました。
このクイズは、2025年12月4日に放送された、テレビ朝日の朝の情報番組、グッド!モーニングの「エンタメ検定」で、出題されました。
カツカレー、牛丼、バナナの3択問題でしたが、答えは意外にも「牛丼」でした。
それでは、なぜ中井亜美選手は試合前に「牛丼」を食べるのでしょうか?
他のフィギュアス選手の勝負飯にはどんなものがあるのでしょうか?
今回は、フィギュア選手の勝負飯から、中井亜美選手の試合時以外の食生活についてまで徹底調査していきます。
中井亜美が試合前に食べる勝負飯が牛丼の理由は?

調査をしてみると、グッド!モーニングの「エンタメ検定」で、出題されたことで話題になったようです。
この意外な解答にはSNSでも驚きの声が聴かれました。
フィギュアスケートの中井亜美さん、勝負飯は朝から牛丼なんて😱若いっていいですね😆フィギュアスケートグランプリファイナルin名古屋、今夜11時15分からテレ朝系列で放送📣⛸️✨🐬#名古屋#グランプリファイナル#テレビ朝日#坂本花織#中井亜美#グッドモーニング#Italia#Olympic#Milano pic.twitter.com/H59Qq6Fd75
— healing bear (@3LQDNChmYZ89095) December 4, 2025
このクイズの解答の根拠となるのは、2025年11月3日に行われた羽田空港でのインタビューのようです。
2025年11月3日に配信されたスポニチアネックスの「17歳・中井亜美が帰国「早く次に向けて頑張りたい」初のファイナルへ機内で動画復習」などで、「勝負飯は牛丼」と語っています。
「牛丼」は勝負飯として最適?

それでは、「牛丼」はアスリートにとっておすすめメニューなのでしょうか?
牛丼(並盛)の栄養を数値化してみましょう。
牛丼(並盛)の栄養を数値化
吉野家の牛丼の栄養分を数値化してみると、並盛はだいたいこのくらいです。
- エネルギー:約 633kcal
- たんぱく質:約 19.6g
- 脂質:約 23.6g
- 炭水化物:約 88.2g
- 食塩相当量:約 2.5g
参考:「吉野家公式ホームページ メニュー別・栄養成分・アレルギー物質一覧」より
また、カロリーSlismというサイトで日本食品標準成分表ベースの「一般的な牛丼」の一杯分の栄養値を数値化してみると、以下のようになります。
- エネルギー:約 700kcal
- たんぱく質:約 18g
- 脂質:約 24g
- 炭水化物:約112g
カロリーも高く脂質もある牛丼ですが、アスリートにとって最適なのでしょうか?
アスリートのたんぱく質必要量との比較
2018年4月30日に配信された、「【管理栄養士監修】アスリートの食事に必要なたんぱく質の摂取量」をもとに比較してみましょう。
上記サイトによると、アスリートにとって、体重1kgあたり 1.2〜1.7g/日 のたんぱく質の摂取が推奨されていることがわかります。
中井亜美選手の体重は公表されていないので、今回は体重50kgとして考えてみましょう。
そこに牛丼並盛一杯(たんぱく質 約20g)を入れると、その日の必要量の 約1/3 を一食でカバーできるイメージです。
「牛丼」はサッカーの後にも最適?!

「牛丼」について調査してみた結果、横浜F・マリノスの試合後に提供されることがあることもわかりました。
横浜F・マリノスの公式サイト内の「フードサポーター 第16回 練習・試合後に食べる「#揚げてこうぜ」メニュー 試合後の定番 「牛丼」(渡辺 皓太選手②)」でも、なんと「牛丼」が紹介されています。
横浜F・マリノスでは試合後の補食として「牛丼」が提供されているようです。
管理人たんぱく質と糖質を一緒においしく食べられる点で、牛丼はアスリートにとって魅力的なメニューのようですね。
アスリートにとって「牛丼」のメリット・デメリット

このように、「牛丼」はアスリートにとって必要なたんぱく質をしっかり摂取しやすい食事だと言えます。
「牛丼」のメリット
一杯600〜700kcalで、炭水化物も多く、試合前やハードな練習前の「ガソリン」として優秀です。
約20gのたんぱく質が摂取できるので、他の食事と組み合わせれば1日の必要量を満たしやすいです。
牛肉由来の鉄や亜鉛、ビタミンB群は、疲労対策やコンディション維持に役立ちます。
糖質でエネルギーが摂取できるうえに、たんぱく質は筋肉修復を助けてくれます。
また、牛肉の鉄分は貧血予防になり、亜鉛は免疫力向上を助けてくれます。
このように、「牛丼」はアスリートにとって、魅力的な食事なんです。
「牛丼」のデメリット
ところが、牛丼にはデメリットもあるんです。
糖質90〜110g+脂質24〜30g前後で、エネルギーは高めです。
並盛で食塩相当量 2.5〜3.0gとなっています。
そのため、1日の目標量(女性で約6.5g未満)のかなりの割合を1食で占めてしまいます。
牛肉とご飯がメインなので、栄養が偏りやすい点もデメリットです。
このように、エネルギーが偏りがちな「牛丼」。
サラダ、おひたし、味噌汁、卵などのサイドメニューを追加すれば、不足しがちな食物繊維、ビタミン、ミネラルを補い、栄養バランスを整えることができます。
また、「つゆだく」を控えることで、塩分摂取量を抑えることもできます。
中井亜美選手が「どのように牛丼を食べているか」までは詳細が分かりませんでしたが…。
管理人上手に摂取すれば、「牛丼」はアスリートにとって非常に魅力的なメニューなんですね!
【比較】中井亜美の勝負飯は牛丼で他のフィギュア選手は?

中井亜美選手の勝負飯は、「牛丼」ということが分かりましたが、他の選手にも「勝負飯」はあるのでしょうか?
他フィギュア選手の勝負飯について調査してみましたので、見ていきましょう。
坂本花織(さかもとかおり)選手

坂本花織選手は、日本のフィギュアスケート女子シングル選手です。
「金メダルが欲しい」という強い気持ちから、26歳になる2026年のミラノ五輪をもって引退を表明しています。
特定のメニューではなく、栄養バランスと体調管理を徹底した食事を重視しています。
坂本花織選手は、味の素グループの栄養プログラム「ビクトリープロジェクト®」の支援を受けています。
坂本花織選手はこのプロジェクトを通じて、「食べて(脂肪を)燃やして(体重を)減らす」という食事の知識を得たそうです。
その上で、科学的な根拠に基づいた栄養管理と、体調を崩さないよう食べ慣れた消化の良いものを中心に摂ることを心がけています。
友野一希(とものかずき)選手

友野一希選手は、大阪府出身の日本のフィギュアスケート男子シングル選手です。
「浪速のエンターテイナー」の異名を持つ表現力豊かなスケーターで、自身のスケート人生の集大成として2026年のミラノ五輪出場に強い意欲を持っています。
勝負飯:カレー
「海外の遠征先で食べたくなるような日本の家庭的な欧風チキンカレー」をコンセプトに、レトルトカレ「TOMONO CURRY(トモノカレー)」の監修をするほどの思い入れを持っています。
羽生結弦(はにゅうゆずる)さん

羽生結弦さんは、ソチ・平昌オリンピックで男子シングル2連覇を達成した金メダリストです。
2022年にプロスケーターに転向し、単独アイスショーで人気を得ています。
勝負飯:白米(ごはん)
過去に海外遠征で食事が合わずに体調を崩した経験から、生物を避け、胃腸に負担をかけにくい消化の良い白米を中心とした食事を選択しています。
遠征先で「いつもの味」を食べることで精神的な安心感が得られ、ルーティンとして、もっとも食べ慣れた白米を食べています。
浅田真央さん

浅田真央さんは、2000年代から2010年代に活躍した日本のプロフィギュアスケート選手で、世界選手権3度優勝などの輝かしい実績を持っています。
特にトリプルアクセルを武器に世界を魅了し、引退後はアイスショーのプロデュースや指導者としても活躍しています。
勝負飯:名古屋市千種区にある大衆食堂「互楽亭(ごらくてい)」の「担々麺(たんたんめん)」や「チャーハン(炒飯)」
地元名古屋で愛された味を食べることは、エネルギー補給と験担ぎであるとともに、慣れ親しんだ味で安心感を得るための大切なルーティンでした。
また、2014年のソチオリンピックの際には、選手村の食事が合わなかった場合に備えて、日本から食べ慣れた食品として、「もち」を100個持参していたというエピソードもあります。
フィギュアスケート選手を支える味の素グループの「ビクトリープロジェクト®」

フィギュアスケート選手の「勝負飯」を調査する上で、特に目立ったのが味の素グループの「ビクトリープロジェクト®」です。
- 味の素グループが持つアミノ酸研究の知見を活かし、トップアスリートのコンディショニングを食事やサプリメントの提供を通じて戦略的にサポートする活動のこと
- 単なるスポンサーシップではなく、専門の栄養士チーム(管理栄養士)が個々の選手に合わせた栄養プログラムを構築し、実践的なサポートを行っています
先程紹介した坂本香織選手を始め、羽生結弦さん、宮原知子さん、宇野昌磨さん、鍵山優真選手などの多くの選手がサポートを受けています。
羽生結弦さんの白米(ごはん)も、「ビクトリープロジェクト®」による栄養サポートを受け、科学的なスポーツ栄養学に基づいた食事管理を実践した結果です。
食欲があまりない時でも、おにぎり(パワーボール®)にすることで食べやすさがアップ汁物と組み合わせることで、必要な栄養素を確実に摂取できるような工夫もされています。
管理人フィギュアスケートのように、体重や体脂肪率が演技に大きく関わる競技では、科学的根拠に基づいた栄養サポートは非常に重要なんですね!
中井亜美の試合以外は食生活は?

しかし、パワーの源は故郷・新潟のコシヒカリと発言していました!
中井亜美選手は新潟出身で、小学校卒業まで新潟で過ごしています。
牛丼もそうですが、白米が中井亜美選手にとって食事の中心なのかもしれませんね。
管理人「いつもの味」が精神的な安心感をもたらしてくれて、極限の緊張状態の中で、心を落ち着かせるための験担ぎにもなっていそうですね。
中井亜美の小学校はどこ?学歴まとめについての記事は、こちらが読まれています。

宮原知子さん、坂本花織選手も「体重を減らすこと」に注力しすぎて、体調を崩してしまったり、ケガをしてしまったりした経験がありました。
管理人必要な栄養を日頃からしっかりとれている中井亜美選手は、「理想の食事ができている」と言えそうですね。
まとめ
今回は中井亜美選手の勝負飯や他のフィギュアス選手の勝負飯にも注目してみました。
牛丼は一杯で糖質とたんぱく質をしっかり摂ることができます。
糖質でエネルギーが摂取できるうえに、たんぱく質は筋肉修復を助けてくれます。
また、牛肉の鉄分は貧血予防になり、亜鉛は免疫力向上を助けてくれます。
このように、必要な栄養素をしっかり摂れる牛丼。
デメリットとしては、以下のことがあげられます。
- 炭水化物&脂質が多め
- 塩分が高め
- ビタミンC・カルシウム・食物繊維は少ない
中井亜美選手がどのように牛丼を食べているかの詳細は公表されていません。
ですが、サラダ、おひたし、味噌汁、卵などのサイドメニューを追加して、不足しがちな食物繊維、ビタミン、ミネラルを補っていることが考えられます。
また、他のフィギュアスケート選手の勝負飯には以下のようなものがありました。
- 坂本花織選手:特定のメニューなし
- 友野一希選手:カレー
- 羽生結弦さん:白米(ごはん)
- 浅田真央さん:名古屋市千種区にある大衆食堂「互楽亭(ごらくてい)」の「担々麺(たんたんめん)」や「チャーハン(炒飯)」
栄養バランスが整った食事をするとともに、「いつもの味」を食べることで精神的な安心感が得られる点も「勝負飯」の大きなメリットと言えそうです。
中井亜美選手も地元新潟のブランド米、「コシヒカリ」を好んで食べ慣れているようです。
しかし、「いっぱい食べています」とのコメントもみられており、しっかりと栄養管理をしつつ、食事が摂れていることが分かりました。
2026年のミラノ五輪、優勝候補として大注目されている中井亜美選手。
今後の活躍から、目が離せませんね。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございます。
