田中希実はなぜ速い?ラストスパートがすごい理由は練習メニューがやばい?

田中希実
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2024年2月アメリカ・ボストンで開催された室内ツアー・ゴールドのニューバランス室内グランプリに出場し、1500mで日本記録を更新した田中希実選手。

走れば常に日本記録を更新するのではないか、という毎回期待させてくれますよね!

なぜ田中希実選手はこんなに速いんでしょうか?

速さの秘密や、父でありコーチでもある健智さんとの練習メニューについてまとめました。

目次

田中希実はなぜ速い?

中距離走・長距離走を専門としている田中希実選手。

2024年現在、日本記録を持っている種目は4つあります。

女子1000m(2022年6月|2分37秒33)
女子1500m(2020年8月|4分05秒27)
女子3000m(2021年7月|8分40秒84)
女子5000m(2023年9月|14分29秒18)

数々の日本記録を更新している田中希実選手ですが、なぜこんなに速く走ることが出来るのでしょうか?

田中希実選手の強さの秘密を3つ見つけました。早速見ていきましょう。

①陸上一家に育った

田中希実と父田中健智

2023年4月からNew Balance所属のプロアスリートに転向した田中希実選手。

2019年より元3000m障害の選手でもあった父・田中健智さんがコーチとなり、希実選手と二人三脚で大会に挑んでいます。

お父さんだけでなく、母・千洋さんも現役の市民マラソンランナーとして活躍する陸上一家で育った希実選手。

中学校から陸上競技を始め、当時から健智さんコーチの下、

中学2年生の時、全国女子駅伝の兵庫県代表として出場し8区区間賞獲得

チームも6位入賞を果たします。

管理人

アスリート一家で育った希実選手は早々に陸上の才能を開花させたんですね。

②国際大会の経験豊か

ジュニア時代から国際舞台に立っていた田中希実選手。

高校生の時にも日本代表として、国際試合に出場。

アジアジュニア選手権3000m大会記録で金メダル獲得
U20世界選手権3000mで金メダル獲得

体格差を感じやすい海外選手相手にも、臆することなく挑戦していった田中希実選手。

最初は海外選手への気持ちの抵抗はなかった
相手を振り向かせてやろう、認識させてやろう

その強い気持ちが、東京五輪日本人選手で初の8位入賞という記録を打ち立てたんですね。

③体幹トレーニング

田中希実

153cmと小柄な田中希実選手。

大きな海外選手相手には相当な筋力トレーニングをしているのでは?と思われるそうですが、大事にしているのは、

ポイントを押さえた、体幹トレーニングだそうです。

プランクという肘をついて、体全体つま先まで伸ばすポーズで、みぞおちの下・へその上を意識して30秒。

体のブレがなくなり、骨盤の位置も保てるので田中希実選手の基本となっているそうです。

田中希実はなぜラストスパートがすごい?

田中希実選手と言えば、ラスト1周からの追い上げがすごいことで有名ですよね。

どこにそんな体力が残っていたのか、後方からトップへ押し上げるメンタルはどこから湧き出てくるのか…

不思議に思う方も多いと思います。

田中希実選手の強さの秘密は、

レース中、1人でも淡々とペースを刻めるタフさであると言われています。

普通の選手は、同じペースで走っていても失速してしまう、あるいは、ずっと同じペースで走っていると相手選手のスピード変化に対応出来なくなってしまうそうです。

同じペースで走ると体がそのスピードに慣れてしまい、急な切り替えの対応が出来なくなってしまいます。

ただ田中希実選手は、ラスト1000mの切り替えも出来るし、そこから更にラスト400mからも切り替えが出来るのです。

長距離になればなるほど体力勝負と同時に、どこで仕掛けるかなど心理戦だったりします。

現在、田中希実選手は5種目に出場しています。

  1. 800m
  2. 1000m
  3. 1500m
  4. 3000m
  5. 5000m

種目を絞らず、中距離・長距離走ることにより、各種目におけるギアの切替を習得出来る

種目を絞らないで、心理戦にも勝てるメンタルを持っていることが、田中希実選手のラストスパートがすごい秘訣だそうです。

管理人

日本記録をたくさん持っているなぁという印象でしたが、エントリー数が多いことが理由だったんですね。

走り方が異なる5種目に対応するためには、柔軟な走り方を習得する必要がありますが、田中希実選手はすべてプラスに機能していることが分かります。

800m以外は日本記録保持者となっていますが、近い将来800mも日本記録を打ち出しそうですね!

田中希実の練習メニューがやばい?

過酷な練習をしているはずなのに、それを感じさせない飄々とした印象すらありますよね。

まず自分がそんな過酷な練習をした自負がないそうです。

しかしこれだけ日本記録を打ち出しているので、そんな訳ないですよね。

一体どんな練習をしてきているのでしょうか…

2023年アメリカの標高2000メートルほどのフラッグスタッフで合宿
日本で1週間御嶽山で高地合宿

ケニア選手が普段やっている練習である、速いスピードでジョグを繰り返し行い質の高い練習を行えたと振り返った田中希実選手。

他の選手であればスピード練習に当たるほどの速いジョグだったそうですが、こなしてしまったそうです。

父・健智さん考案メニュー

コーチである父・健智さんが考えた練習メニューをこなしてきた希実選手。

2019年までは希実選手が気持ちよくこなせて、心地いいところで終える練習を組み立て

理由は、日本国内で上位の成績を収めていたので、敢えて厳しい練習をする必要がないと考えたいたそうです。

しかし結果を残せなかったり、国内選手に大差で負けたことをきっかけに考えを一変。

2020年からは娘が可哀想だなと思って二段下げていたメニューを、ベースを引き上げ地獄のメニュー再築

辛い練習を3ヶ月こなし、4ヶ月目には普通にこなせるまでに成長した希実選手。

そう感じた月には3000m、翌月には1500mの日本記録を樹立し、親子の地獄練習の結果が現れました!

まとめ

走れば日本記録を出してしまう、進化が止まらない田中希実選手。

2024年パリ五輪でもメダルを取ってくれるのでは?と期待せずにはいられませんね。

自分のやるべきトレーニングをこなして、海外選手にも臆することなく挑むメンタルは毎度驚かされます。

これからも田中希実選手を応援したいですね!

最後までご覧いただきありがとうございます。

田中希実の得意種目は?についての記事は、こちらが読まれています。

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